図書館になく、店頭でもあまり見か
けないのに毎月、新聞に最新号の広
告が出る雑誌がいくつかある。なの
で、広告の内容を見て想像をたくま
しくすることがしばしば、その一つ
が「月刊住職」◆正月の特集を見ていく
とー。まず「人口減少でもお寺が不足して
いる実態」。ほかに「師僧の理不尽になぜ
弟子は抗(あらが)えないのか」。さらに「葬儀業界
の不公正取引の現状と法的疑念」。もしか
して、渾身(こんしん)の告発記事か◆お寺を通じて社
会に経済、事件とさまざまなものが見えそ
うで面白い。そういえば昨年末、東京の増
上寺に Pay Pay (ペイペイ)でさい銭
が供えられるQRコードが設備され、話題
になった◆住職さんも宮司さんもご家族も
年末年始は大わらわで「働き方改革もどこ
吹く風」の声を聞く。一方、世間では9連
休が明けて昨日、仕事始めを迎えたところ
が多かった。初出勤の電車の中では「今年
もよろしく」のあいさつがあちこちで交わ
された◆俳人の桂信子にこんな句がある。
「九十の顔(かんぱせ)かこれ初鏡」。数
え年で90歳になった元旦、新年最初に鏡を
見たときの句という。孤独や覚悟を秘めつ
つ、老いを突き放し面白がる心が感じられ
る◆今年はどんな年になるか。面白がる精
神を忘れず向き合いたいもの。2025・1・7
我がコラム
4・50年程前、初詣のお賽銭に小切手ってのが有った、その時すごく衝撃的だったけど、今度は Pay Pay 次から次ぎへと時代が変わりビックリする事ばかりで、神社仏閣の方としては何としても人出の多い正月に、参拝者はご利益を先に後払い、兎にも角にも、先手必勝というところかな?