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神戸新聞、オピニオン発言欄

!!終戦特集!! 8月14日投稿文
子供の頃の戦争体験談や暮らしぶり等を後世に伝える企画

タイトル ◆祖母の悲痛な叫びに思う◆
菅 せつみ 81歳 (主婦 姫路市)
 父方の叔父は、1945
年、フイリピン・ルソン島
の戦いで、23歳で命を落と
したと生前の父から聞きま
した。父も、もう一人の叔
父も戦争に行きましたが、
無事帰還しました。
 無事帰還した叔父に対し
て、母親である祖母が「な
んで帰って来たんや」とと
がめたそうです。跡取りだ
った父はおとがめなしだっ
たそうです。貧しい小農家
で家族が9人もいたので、
食いぶちが1人でも少ない
方が家計が助かるというわ
けです。到底祖母の本心で
はなく、夫を早く亡くし、
働き手の息子3人を戦争に
取られ、9人家族の長とし
て頑張っていた祖母の悲痛
な叫びでであったと理解して
います。すべて戦争のせい
なのです。
 ロシアやウクライナ、イ
スラエルやパレスチナの紛
争は、一日も早い終結を祈
るばかりです。

神戸新聞、オピニオン発言欄

!!終戦特集!! 8月14日投稿文
子供の頃の戦争体験談や暮らしぶり等を後世に伝える企画
タイトル ◆戦争のない世の中に◆
 奥田 千春 84歳 (主婦 加古川市)
 終戦から今年は79年目。私の父は
終戦後、シベリアに5年余り抑留さ
れ、60㌔あった体重が38㌔に減り、
それでも、昭和25年秋に帰ってきて
くれました。
 今も世界の至るところで戦争が起
きていて、たくさんの尊い命が失わ
れています。世界中の人たちが声を
あげて、話し合って、戦争を止める
ことはできないのか。この私たちの
地球は少しずつ衰えてきています。
こんな世の中なのだから皆で分けあって
助けあって、平和に暮らすこと
は難しいことなのでしょうか.
 私には男の子の孫が2人います。
戦争になって戦地に駆り出されるよ
うなことがないよう、強く願ってい
ます。
 世界の偉い人達よ、どうか英知
を力のかぎり出し合って戦争のない
世の中にしてください。