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神戸新聞、コラム正平調書き写し

千円や2千円でも賭け事で損をした
ら「アホらし」と感じる人間には想
像もつかない世界があるらしい。マ
カオやシンガポールのカジノで総額
100億円以上を失い、関連会社の
金を流用した特別背任容疑で逮捕された男
がいる◆懲役4年の実刑判決を受け、刑期
を終えた大王製紙の元会長、井川意高(もとたか)氏が
かって、その異常な "快楽„について、朝
日新聞のインタビューに答えている。再録
しよう◆「地獄の釜をのぞき込むようなジ
リジリ焼け焦げる感覚が快楽でした」「ギ
ャンブラーという生き物は、大きく負けて
いる方を『格上』と捉えます。それだけ元
手とお金をひっぱる力、度胸があるから、
です」◆共感はしないが、背筋が凍るよう
な恐怖感は伝わる。儲(もう)けるのが目的ではな
い。人生が破滅するような、そのスリルこ
そがたまらない―ギャンブル依存症の怖さ
だろう◆まさかあのイッペイさんが・・・と野
球ファンでなくても驚いているだろう。米
大リーグのスター大谷翔平選手の通訳、水
原一平氏に違法賭博疑惑が浮上し、選手ら
に「ギャンブル依存症」を告白したと伝え
られた◆水原氏に何があったのか、大谷選
手の関与はあったのか、まだ詳細は分から
ない。ただ、これだけは言える。「地獄の
釜」に近づいてはいけない。 2024・3・23

ちょっと我がコラム
この記事読んでてムカムカした刑期を終え
罪を償ったとは言うものの井川意高さんと言
う人はなんと自分勝手でわがままなのか、自
分さえスリルと快楽を満喫出来たら良いのか
腹が立つ大谷の通訳も無茶苦茶むかつくわ、

神戸新聞、コラム正平調書き写し

ブリ、タラ、甘エビに越前ガニ。格
別なのは雌のこうばくガニで、地元
に行かねば味わえない。「北陸時の
冬」という一遍で、好物を書き連ね
ていくのは文芸評論家の山本健吉さ
ん。母の里が金沢だった◆「北陸の冬は雪
景色もさることながら、おいしいものが集
中的に現れる季節である」。職は北陸にあ
り。それを象徴するのが各地の市だった。
能登半島の地震で焼けた輪島の朝市もその一
つ◆「こうてくだ、こうてくだ。ぶりと
かにと たこと いか/とれたてやぞ」。
おばちゃんたちの声とおしゃべりが飛び交
う光景を描いた絵本「あさいち」(福温館
書店)が今月、復刊された◆「こぬかいわ
しどうねー」。新鮮な魚に干物、塩やぬか
に漬けた食材が並ぶ。「ほんとの じねん
じょやぞ」。山の幸に畑で採れた野菜も。
水彩の絵を見ていると、にぎやかなやりと
りが聞こえてきそう◆明日23日、金沢市で
「出張輪島朝市」が始まる。営業するのは
まだ一部だが、「輪島での復活まで朝市の
灯を消さない」との決意が伝えられる。最
初の一歩、でも大きな一歩◆絵本が描かれ
た1970年代、市場は社交場で、地元の
人は「市の風に当たりに行く」と言って出
かけたとか。ボランティアに観光に。能登
の風に当たりに行きませんか。2024・3・22